昔々あるところに、争いばかりしている国がありました。
人間たちは縄張りを、エルフたちは魔法を、ドワーフたちは技術を、獣人たちは力をひとりじめしていたのです。
それを空から見ていたお星さまの一つが、この国に罰を与えました。
お星さまは毒の刃となり、その国に落ちました。
ドスンという大きな音がしました。大地が震えました。
毒の刃の衝撃で、地面がめくりあがり、マグマが飛び出て、その国はとんでもなく熱くなりました。
しかし、それが落ち着くと、今度は国中の生き物が動きを停め、四季も停まり、長い冬がやってきました。
人々が反省しはじめたので、お星さまは毒を消して、今度は人々を護ることにしました。
落ちてきた刃は、長い眠りにつきましたが、再び争いが起こらないようにわたしたちを見守っています。
「毒」、「熱」、「停」、「護」……
人々は、もう争いを起こさないように、戒めとしてこの四つの言葉を胸に刻み、「星降り刃の伝説」として語り継がなければなりません。
Designed by CSS.Design Sample